俳句 伯林

 

若柳運河の市の極彩よ

東風香りケバブの繋ぐ西東

囀りの忖度のなき独語かな

伯林の天と地のこと告げ天使

苦蓬風匂ひ立ち壁を染む

シオンとはエルサレムとや黄水仙

ヒトラー色の塔のこと知る花サフラン

木の芽ぶき聖堂の地下の黙示録

壁に寄り立ち立ち尽くす春の闇

光る風石穿つ背の孕みをり

駘蕩の水脈の連ねし天つ波

青き空雪解の塔の礎よ

ちぎれ雲むすひの還るところあり

目の瞑りステンドグラスの虹の春

片割れを塔に忘れし春朧

 

ベルリン、シオン教会を詠める

 

 

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