台風と秋の体調

台風と秋の体調
台風が接近し、天候の変動が多くあり
ました。
雨や気温だけでなく、気圧も乱高下し
呼吸が敏感な人たちにとっては過ごし
にくい時期です。
また雨にもかかわらず、PM2.5と呼ばれ
る微細な埃も多く、肺から排出するため
にどうしても咳がでます。
人間は食べなくても2週間は生きら
れ、水を飲まなくても3日は大丈夫
ですが、呼吸は2分までが限界です。
呼吸器は生存に密接に結びついて
います。
そのため呼吸器の疲れは倦怠感や
無気力となって表現されます。
風邪の症状や気管が乾いてざらざ
らしたり熱くなったりします。
秋の乾燥も一因なので、縄文水のよ
うな良質の水をこまめに摂取するの
はとても有効です。
また柑橘系は直接気管に利く実感
があり、ケアにはとても役立ちます。
むせる感じも、気管が活性化するひ
とつの機会です。
水分は呼吸器だけでなく当然消化器
特に腎臓の働きと密接な関係がありま
す。
腎臓の表立った働きは体内の水分から
不純物を濾しだして体外に排出する
ことです。
その際、少ない水分から無理に濾しだ
すのには余計に体力が必要です。
また尿と汗はほとんど同じ成分なので
積極的に汗をかいていると、腎臓は休
むことができるのでケアにはとても有効
です。
腎臓は縁の下の力持ちのような地味な
イメージのある臓器ですが、近年とても
重要な働きを持っていることが分かって
きました。
体中の臓器に信号を送って、働きを統
御する司令塔なのです。
左右に二つあるのもどうしても予備が
必要だからでしょう。
そんな腎臓は身体の健康状態が強く
反映されています。
腎臓がくたびれている時、私たちは心
底くたびれています。
腎臓が疲れると私たちは何事にも無気
力で消極的になり、ものぐさになります。
また腎臓は肝臓と強く結びついていま
す。
肝臓は、解毒と栄養の備蓄を司ってい
ます。
夏の間の老廃物の解毒に、ワクチンや
雑菌の解毒、またストレスによる感情の
解毒にまで働きは及びます。
肝臓が疲れると当然解毒作用は弱ま
り、毒が肝臓に蓄積します。
そのため肝臓が疲れるといらいらして切れや
切れやすくなります。
もう感受性に余裕がなく、耐えることが
できなくなるのです。
肝臓の疲労には良質のたんぱく質と
休息が必要です。
秋の疲れには暖かい水分が有効です
が利尿作用のあるカフェインの入った
ものは逆効果なのでさけます。
白湯や鍋物、汁の物も有効です。
また呼吸器は迷走神経ともつながっ
ていて、眼の疲れは呼吸器に影響し
ます。
呼吸器が疲れると睡眠をとっても疲れ
が抜けません。
パソコンやスマホ、テレビをみる時間
を減らして、静かに目を瞑っている
時間を持つゆとりも必要です。
実際にはとても難しいことですが。
秋は果物をはじめ美味しいものがたく
さんでまわる季節です。
しかし夏の暑さで免疫機構は疲弊し、
腎臓、肝臓、呼吸器にも疲労は蓄積
しています。
美味しいものを少しづつ味わうのが秋
の養生方と思います。
もう少しででてくる柑橘系も呼吸器の
働きを助けてくれます。
旬に必要なものが私たちを充たします。

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