カテゴリー:俳句
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吾の影が十六夜の蔭動かしむ
頬の風蛍の照らす闇に佇ち
星流るる芒が原に波また波
晴
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姫神山の風を通せる朝の虹
雲の峰水底にひらくドラゴンアイ
華叱科苛加鴉の破顔みなみ風
俳句四季10月号で渡辺誠一郎先生に
「姫神山の」の句が秀逸に選ばれました。
ありがとうございまし…
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影零し走る少年涼新た
初物の小玉西瓜に小さき口
川風や秋の風鈴錆にけり
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見返るや風の零るる赤のまま
朝日射る峰の白梅ほしいまま
なびかざる女の意地や花かんざし
女性の俳人の先駆者、杉田久女の勉強会に提出した句です。
天才の真似は難しいものだと実感しまし…
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鞭打たるる星の運行柿若葉
陰謀論味噌のはみ出る柏餅
結葉に契りありけむちぎれ雲
「俳句四季」九月号で、「陰謀論」の句が
齋藤愼爾先生に佳作に選ばれました。
自信がある句ではありま…
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指先の探る傷あと夕立雲
半夏生ミニマリストの浮気性
路地裏の見知らぬ視線著莪の花
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夕立のぽつんぽつんとアスファルト
星屑からすくひださるる心太
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赤錆の橋もたれたる花の幹
常闇のうすき広がり花辛夷
道ならぬ道稔らざる花咲きそむる
「俳句四季」八月号で、「赤錆の」の句が
浅井慎平先生に佳作に選ばれました。
この句は私とし…
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星屑よりすくゐださるる心太
青柿の仄かなひかり夜想曲
白黒のつかぬ関係蚊遣り焚く…
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龍の眼の水底にひらく夜宮かな
八幡平の雪解の目覚めドラゴンアイ
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