カテゴリー:俳句
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校庭の腕組むしぐさ額の花
青すすき野武士のごとく風切りて
ギヤマンの片割れ光る水の底
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ブロンズの蝦蟇の身ぶるひ受難節
戯蛙舌の届かぬ顔の蜘蛛
鉄瓶のあられの模様春の虹
「ブロンズの」の句が俳句四季7月号で
川村智香子先生に佳作に選ばれました。
ありがとうござい…
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パンドラの箱並びをり建国の日
曲水のありをりはべりいまそがり
よなぐもり打ちっぱなしの高き壁
「俳句四季」六月号で
「パンドラの箱ならびをり建国の日」」
の句が、齋藤愼…
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女身仏の厚きまなぶた花馬酔木
山猿の目覚め待ちをる半夏生
北斎の浪押しよする立版古
立版古は江戸から明治時代まで流行した浮世絵を立体的に
並べて遊ぶ玩具、展示物です。
北斎が発案…
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大根の葉の青々と残りをり
角牛の静けき一歩葱坊主
山古志の滝の行き合ひ「いいんじゃない」
句友のSさんが逝去されました。
夏は故郷の、牛で有名な新潟の山古志村で生活し、冬には朝霞の娘…
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阿弥陀笠風にかざせるえご散華
西方の風を呼びをり樟若葉
一木の金剛となる白露かな
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きりぎしや風の抱ける春の草
赤錆の鉄路に届く花の枝
さかしまや水面をゆする枝の花
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冬木の芽人の望みの喜びよ
神の留守鎮守の森のゴルフ場
漆黒や満点星の花ひらく音
俳句「四季」5月号で「冬木の芽」が
上田日差子先生に佳作に選ばれました。
また同号で「神の留守」が浅井慎平…
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玉手箱の音なく開けり春の闇
春月夜脳の作れるメランコリー
踏み絵して電脳知能賜ひたり
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風船や眼に残る空の色
逃げ水や瞑りて開けるみどりの眸
脱ぎ捨てし皮流れけり猫柳
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