カテゴリー:俳句
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道産子のオスミとタカミ茄子の花
西風も彼岸へ渡る五月鯉
呼び込みや烏賊の眼は黒々と
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残土また手向けられたる木の芽雨
楽園や蛇の道には苦蓬
囀りはチェンバロの如爪はじく
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俳句四季7月号で。渡辺誠一郎先生に「残土また」の句が佳作に選ばれま…
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軽トラの助手席の犬青田波
蛍袋父よりも長く生きにけり
隧道は風あはあはし夏燕
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「炎環」明日香句会で「軽トラの」の句が石寒太先生に本選◎に、「蛍袋」の句が予選△に選ば…
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若夏やクレーン車吊るクレーン車
答え無きテストのやうに草を刈る
夏の夜や野菜不足は大根で
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小熊座の東京の句会で「若夏や」の句と「答え無き」の句が高野ムツオ先生…
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雑踏や単車に残る春あられ
泉さんのチビた鉛筆花菜雨
雪柳地蔵もマンション見上げをり
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筆箱の失せし消しゴム蝌蚪の紐
独活きざむ若き日の顔浮かびけり
春の風住宅街の葬儀場
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月朧麒麟のやうに長き首
麗かや小さき自転車野に置かれ
北国に手向けられるは木の芽雨
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青き踏むシール剥がれぬ魔法瓶
片割れは同じで違ふ目刺し焼く
大きな手の植木職人土佐みずき
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マンホールの図柄斜めや春の雲
春月の重なる影や異人墓地
昏き日は小松菜添へし蜆汁
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水涸れて神は職域守りけり
風邪の夜はオゾンの匂ひ薄き胸
「東川桜通り」に冬深む
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「風邪の夜は」の句が俳句四季四月号で
渡辺誠一郎先生に佳作に選ばれま…
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