カテゴリー:俳句
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光降り空のきざはし桐一葉
彼岸より父のコスモス古時計
晴…
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朝顔に曲線の瑠璃白の蕊
朱に生まれ紅殻に散る曼殊沙華
空耳の母の小言よ雁渡る
晴
蕊(しべ)はおしべ、ちなみに蘂はめしべで読みはやはりし…
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甲斐の山細身の似あふ吾亦紅
吾亦紅堅きまま朱に交はらず
吾亦紅に甲斐駒の夏枯れ残り
晴…
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男腹の母の生涯秋桜
雪女
雪女さんの下に、7人の男の子を産んだお母さん
秋桜(コスモス)は弱いようで、嵐で倒れてもまたすぐに
花を咲かせるたくましさ、ひたむきさがあ…
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石の兎 松橋晴
私の家には、代々伝わるうさぎの置物があ
る。真正面から見ると表情豊かで、もぐもぐ
と草を食んでいるように見える。石なので柔
らかな毛並みは表現できないが、横から見る
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がまがえる土なる父の踏まれゆく
赤カンナ近くによれば大女
石楠花や原形質の一雫
晴
…
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道をしへうかぬ相槌父の短歌
森の風の吹かぬベットの義父の夏
晴
「道教え」は、ハンミョウという虫のこと
色が美しく目立ちます
人が通るとぴょんと跳ねて…
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雲の峰約束のなき約束よ
片陰の老女の縮む落ちし蝶
晴
片蔭は木の木蔭、片陰は建物の陰
句会に行く途中、おばあさんが道端の死んで落ちた蝶に屈んで手を伸ばしました
歩きながら私が見ていると、おば…
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向日葵の素知らぬふりの立尿(タチイバリ)
半夏生道の間中の真夜の猫
晴
不思議な植物「半夏」
サトイモ科でまむし草の仲間
毒があります
球根は漢方に使います
真ん中がへこ…
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鳥鳴きて風の孕みし青銀杏
頬の風苔むす句碑の夏の蝶 晴…
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