俳句 令和3年の7月26日~8月1日

赤錆の橋もたれたる花の幹

常闇のうすき広がり花辛夷

道ならぬ道稔らざる花咲きそむる

「俳句四季」八月号で、「赤錆の」の句が
浅井慎平先生に佳作に選ばれました。
この句は私としては実験的な句です。
俳句は十七音の世界最短形の詩です。
そのため余分は省略し、一点集中で時間の
経緯や心の動きを詠みません。
この句ではもたれているのが赤錆の橋なの
か、桜の幹なのかがわかりません。
けれどどちらかだろうと考えているうちに
お互いに寄り添って支えている景が見える
句にしようと思いました。
やはり考えすぎであまりうまくいってはい
ないのですが、一応評価していただいて少
し安心しました。
ありがとうごさいました。

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