分けのある加工品たち
- 2019/4/14
- 野菜とポリシー
ネットの世界では初心者同然の晴屋ですが
三十年を越す歳月の中での多くの出会いがありました
ムソー、創健社、健康フーズ、オーサワジャパン、恒食など
ほとんどの自然食の卸先と取引があり、多くの種類を揃えることができます
けれど晴屋では品数の多さよりも品質の高さと
毎日の生活に取り入れやすい価格の安さを重んじています
どれでもお好みなものをどうぞという形より
これがいいと思うけれどどうでしょうかという
セレクトショップとして営業しています
そして晴屋の個性を際立たせているのは
直接取引している生産者の多さです
手間隙のかかる産直をベストと思っているわけではないのですが
品物にほれこんでこれでなければと思いこみ
数十件の直送の仕入先があります
生産者に近いことで小麦粉や洗糖のように
他では見られないような価格の安さも実現できます
私たちが扱っているのは日常のためのものなので
最高級品ではないかもしれませんが
ひとつそひとつに扱う理由とドラマがある
かけがえのない品物たちです
取引先の多さからかいろいろな所から営業がやってきます
けれど心にとまるものはごくわずかです
様々なものが私たちの目の前を通り過ぎます
とても目を通しきれない文章や手紙
追いかける気も起きない、ネットからの情報
歓迎できないセールスからの電話
考えていると気持ちは重くなり、
歳をとってきた私は目まいさえ感じます
それでも時折その中に光るものを感じることがあります
たとえばモンターニャ・サクラのオリーブ油
フルーティーで、スパイシーで、すっきりしていて、
こんなに手軽に、手の届く価格で手に入るようになりました
電解洗浄液が仕入先の倒産で取り扱い中止になったとき
出合ったのがアルカリウォッシュ
価格が安く、洗浄や除菌、におい消しなどいろいろ使え、
まったくせっけんカスの心配なく洗濯できるようになりました
ひばの消臭芳香ミストや、お風呂用のひばの源泉も
従来の類似品でどうしても何か人工的な要素にひっかかり
取り扱う気がしなかったのに
いっぺんで夢中になってしまいました
嫌なものをまったく見ずに生きることはできないけれど
一生懸命に続けていけば
必要なものは必ずやってくるのかなと思えます