晴屋のなんでもベスト10  発酵食品

晴屋のなんでもベスト5
発酵食品

免疫の維持に役立つというので、一
躍脚光を浴びている発酵食品。
発酵をつかさどり、またその結果とし
て生み出される様々な酵素は、確か
に人間に限らず生命の活動の中心
となるものだ。
体の中でも酵素を作ることはできる
が、それには大きな労力、エネルギ
ーが必要で、直接食べて摂取した
方が効率的だ。
発酵食品がいいと言われるのはこ
の酵素が身体に必要なためだ。
そして自然界の生命活動ほとんど
全てに関わっているので、美味しく
て身体にいいものはすべてが酵素
に関係していると言っても言い過ぎ
ではないだろう。
だから野菜も、魚も、肉もすべての
食品は酵素によって生み出され、
また質の良い食品には酵素が多く
含まれている。
安全で、美味しい物なら何でもいい
のだけれど、特にその働きが強い
ものを選んでみた。
1.味噌・醤油
大豆を発酵させた調味料には、旨味
と栄養が詰まっている。
麹菌、酵母菌、乳酸菌や他の微生物
が複雑に作用して生み出された傑作
の加工食品の王様。
ただ発酵の効率を求めて、時間と手
間を惜しんで深い味わいや本来の
栄養がない粗悪品も多い。
2.納豆
これも大豆の発酵食品だけれど、納
豆菌のネバネバと旨味が身体の浄
化に有効だ。
保谷納豆では24時間以上炭火を
使いじっくりと発酵させている。
一般には脱脂大豆、遺伝子組み換
大豆を使い、石油系の溶剤で煮て、
2時間ほどで仕上げる。
これでは発酵食品とは言えない。
3.ヨーグルト・チーズ
大豆と同じに、残っていたものが腐
ったけれど何かいい香りがするので
食べてみたら美味しかったというの
が、起源だろう。
微生物の力で栄養が吸収しやすく
なるだけでなく、力を増す。
人体の中でもそうだが、酵素を作る
のは微生物の力だ。
動物性原料の乳の発酵食品はある
意味、最強の発酵食品かもしれない。
4.酒・甘酒
これは米が原料の発酵食品で植物
素材としてはかなりの高級品で、また
栄養価も高い。
美味しかったり、体に効いたり、気持
ちよくなったりする。
もちろん個人差はあるけれど。
5.野菜
私たちが植物を見る時、地上のもの
として見ている。
しかし植物の主体は実は地下の根
にある。
根は人間で言えば消化器で、内臓
にあたる。
また身体を支える基礎でもある。
根の世界では、植物と様々な微生物
が共存している。
酵母菌や好気性、嫌気性細菌など
が集まりコロニーを作って互いに生
かしあっている。
そして植物も根から栄養を出して
細菌を集め、栄養をもらって、他の
腐敗を進める不都合な細菌から身
を守っている。
そこに農薬を入れれば、コロニーは
壊れ、腐敗させる細菌だけでなく、
発酵をすすめる細菌まで死滅させて
しまう。
目先の効果だけを求めた浅はかな
人間の仕業だ。
だから美味しくて、安心な野菜は、
発酵によって豊かな土に根付く、
発酵食品だといえる。
ちなみに私たちの腸内も微生物に
よってなりたっている。
薬を飲めばそのバランスは失われる。
バランスを回復するのに発酵食品を
食べるのは有効だけれど、薬をなる
べく使わないようにしないと意味は
なくなる。
番外.水
美味しい水を作るのも微生物たちだ。
土の中を通り過ぎる時に、水は浄化
され、美味しくて、身体に必要なもの
になる。
一見発酵とは無関係の水だけれど、
実は同じ根でつながっている。
もちろん土が良くなければ意味はな
い。
その最高の例が屋久島縄文水。
すっきりしていて、身体にすっとしみ
込むのを実感できる。
屋久島の自然の恵みを、屋久島まで
行かずに享受できるのはありがたい。

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