今週の野菜 晴暦40年の7月20日~7月26日

天候の不安定と野菜の入荷
雨が多く、寒暖の差が大きく、日照
時間も少ないために野菜の品質が
不安定です。
ほうれん草はほぼ入荷の見込みが
なく、つる紫、モロヘイアもまだ少し
しか入荷しないようです。
大根も葉付きで出荷されてきても、
痛みが多く切って店頭に並べるし
かありません。
痛みや品質不良があったら返品、
返金で対応しています。

新白ワイン ピケラス白2019
仏ラングドックのアザンの大幅値上
りによって取り扱いが中止になり、
お手頃な白ワインが見つかりません
でした。
長い間の経験では、白ワインは捜せ
ば安くて美味しいものが見つかるけ
れど、赤ワインは値段相応で安くて
美味しものが見つかりにくいというこ
とがありました。
しかし最近は形勢が逆転し、白の
リーズナブルなワインで納得できる
ものがありませんでした。
次善の策で伊のチェスコンでお茶
を濁していました。
けれど今度やっとおすすめの白が
見つかりました。
ボデガス・ピケラスはスペインのアル
マンサにある醸造所です。
サステーナブルな有機農法を実践
し、太陽光発電、地下水、ワイナリー
の空気のオゾン殺菌をしています。
収穫は8月の最後の2週間の夜間
に限定し、ブドウの痛みを減らして
います。
品種はヴェルデホ60%、ソーヴィニヨ
ンブラン40%。
少雨の高地で、石灰岩土壌での栽
培です。
味はアザンを遥かに上回ります。
柑橘系の華やかな香りにトロピカル
な余韻、バランスの取れた酸で
フルーティーな風味、ボリュームあ
る旨味もあります。
価格は1245円とリーズナブルです。
フランスでも、イタリアでもない、スペ
インらしい、存在感ある美味しさです。

レジ袋の有料化に思う
レジ袋の有料化が法律で強制にな
って、3週間たちました。
晴屋ではみなさんのご協力もあり、
ほとんどの方は不要ということで混乱
もなしに移行できました。
晴屋ではもともと袋のリサイクルにとり
くんでいたという歴史のためもあるで
しょう。
開業当初の40年前からお客さんに
袋を持参してもらい、あるいは不要
の袋をいただいてリサイクルしてい
ました。
晴屋のポイントカードも、配達しないで袋
を持参した人につけるということから
始まったものでした。
しかし数年前からとてもやりにくくな
ってきました。
国が介入してくることで、かえって
混乱が始まりました。
例えば紙のリサイクルは日本は世界
的に見て、とても優秀な状況にあり
ます。
利用率が高く、実際に資源としてう
まく利用しています。
しかしこれは国が作ったものではあり
ません。
ゴミ屋などと揶揄されながらも回収し、
システムを作った底辺の人たちがい
たおかげで出来たシステムです。
それを国が横取りし、「ゴミは資源」
と言いながらそうした人たちを排除
してしまいました。
今まで地道に「ゴミ」を集めて価値の
あるものに変えていた人たちが、泥
棒として扱われるようになったのです。
いったいどちらが泥棒なのでしょうか。
またレジ袋やごみ袋に使われている
石油原料は、価値の低い、燃やすこ
としかできないものを利用しています。
ですからわざわざコストの高い袋を
使わずにゴミといっしょに燃やしてし
まえば、ゴミを燃やすときに使う重油
を減らすこともできるでしょう。
またその方がマイクロチップになって
海洋汚染をする確率も減ります。
もちろんCO2の排出は減らさなければ
なりませんが、それは出口でなく入り
口で、なるべく使わないという立場と
それを進める文化や生活習慣を作る
ことから始めるべきことです。
私たちが生きている以上、ゴミや排
泄物をゼロにすることはできません。
自然環境に負担をどの程度かけるか
の問題です。
しかし今の政策は、イメージばかりが
先行し、実質のあるものとなっていま
せん。
日本の縦割り行政のために、環境省
は産業界に対しての発言権がほとん
どありません。
通商産業省のやっていることに口出
しできないのです。
欧米のように政府の中での議論や
意見の交換するという習慣も歴史も
ありません。
放射能汚染にも環境省はまったく口
をはさむことができません。
推進派の通商産業省が内部で可否
を決めます。
まともな結論が出るとは思えません。
全ては大企業の能率と利益優先に
できています。
数少ない環境省の足跡を残せる場
がゴミ袋というわけです。
私たち末端の庶民は、その気まぐれ
な政策に翻弄されます。
レジ袋を捨ててはいけないなどと決
められると、晴屋に一気に集まり収集
がつかなくなります。
ビニール袋のリサイクルを中止せざ
るをえない状況になりました。
町にごみ屋さんがいなくなったように
決して状況がよくなってはいません。
そしてそこにコロナ禍がやってきま
した。
欧米ではマイバックは禁止になって
いるところが多いようです。
ウイルスのキャリアとなってしまう可能
性があるからです。
日本ではまだそこまで深刻ではなく、
マイバッグを介しての感染の報告は
ありません。
けれどお客さんから持ち込まれた袋
を、そのまま使うことにはさすがに抵
抗があります。
マスクと同じで、問題が出るかどうか
より相手への礼儀の問題です。
晴屋が40年続けたささやかな抵抗
も、もう通じない世となってしまいま
した。
しかし大事なのはレジ袋を使うかどう
かよりも、私たちが自分自身や自然
環境、社会のあり方の中でどうした
暮らし方ができるかにかかっています。
なるべく自然即した生活をしていれ
ば、余分な包装や添加物、不必要な
買い物は減るでしょう。
そして本当に必要なものを選び取る
ことで、私たちも成長し、まわりとの関
係も改善します。
私たち個々の充実が、社会の豊かさ
につながっていくことが理想です。
利己的、排他的にならずに自分の
理想を追い、可能性を追求できる世
であることを願わずにいられません。

☆ 河内晩柑 60/g 熊本・中嶋 菌4虫2
☆ 桃 山梨・堀河他 菌4虫3
きゅうり 298 千葉・和郷園 菌1虫1
なす 298 熊本・池上 菌2虫2
カラーピーマン 378 高知・みのり 菌1虫0
トマト 100/g 群馬野菜クラブ 菌2虫2
ミニトマト 298 熊本・水の子 菌4虫2
☆ オクラ 278 沖縄・芳野 無散布
ズッキーニ 275 長野・北信 無散布
下 ピーマン 198 千葉・和郷園 菌4虫0
小松菜 248 群馬野菜クラブ 菌1虫0
ほうれん草 298 群馬野菜クラブ 有機
にら 208 群馬野菜クラブ 無散布
ぶなしめじ 265 長野・北進 無散布
えのき 238 長野・小林 無散布
足付なめこ 278 群馬・横堀 無散布
エリンギ 258 長野・きのこ村 無散布
☆ 椎茸 324 奈良産直 無散布
有機もやし 84 長野サラダコスモ 有機
かいわれ 66 長野サラダコスモ 無散布
新 南瓜 70/g 熊本・大矢野 菌2虫0
大根 285 千葉産直 有機
ごぼう 120/g 熊本・大矢野 無散布
キャベツ 298 群馬野菜クラブ 菌2虫1
生姜 200/g 高知・若水 無散布
大和芋 160/g 埼玉・町田 無散布
☆ 新人参 40/g 川越・森下 菌2虫1
新じゃが芋 35/g 千葉・和合園 無散布
新玉葱 40/g 埼玉・名倉 無散布
にんにく 400/g 徳島・楠 無散布

来週のセール品と野菜
梅雨も最終コーナーとなり、荒れ
た天候が続き、野菜の生育もます
ます厳しくなっています
枝豆やとうもろこしは絶好調です
が、葉物特にほうれん草は壊滅
的です
パイナップルやメロンが入荷する
かもしれません
また西瓜も可能性があります
まず千葉産の小玉からです
全ては天候次第です
カボチャが思っていたよりは早く
始まりました
天候の中、熊本はまず無理だろ
うと思っていたのですが、来てみると
意外なほどに美味しく、うれしい誤算
でした
価格もそう高くありません
来週はフランス産のビスケットと
みなさんお待ちかねのピーナッツ
バターのセールです

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