JVC国際協力カレンダー2023
1987年から35年以上、累計50万部を超すロングセラーでしたが、
売り上げの減少や経費の増大もあり、今回で終了となります。
手軽にできる海外協力として、日本国際ボランティアセンター(JVC)の
活動も節目に来ているのかもしれません。
毎日見るカレンダーから世界の子どもたちの笑顔に接して心を和ませる
時間はとても貴重でした。
長い間ご苦労様でした。また、ありがとうございました。
卓上カレンダー 1,300円(税込)
縦178㎜×横160㎜×厚み75㎜(使用時)
壁掛けカレンダー 1,600円(税込)
縦560㎜×横385㎜×厚み2㎜(使用時)
写真が壁に映える、大きなサイズです
片面がカレンダー、もう片面が写真です
●月めくり ●日曜始まり ●月の満ち欠けあり
●六曜・二十四節季・雑節あり ●六週表記
●前月・次月を記載 ●1月始まり
カレンダーのクオリティだけでなく、環境にも配慮
●FSC認証用紙 ●植物油インキ ●環境保護印刷
フォトグラファー三井昌志さんからのメッセージ
「お金が無くても幸せになれる方法を、僕らは知っているんだよ」
ティモール島を取り囲むエメラルドグリーンに輝く海を眺めながら、ジュ
ヴィナルという名の若者は言った。当時(2006年)はインドネシアからの
独立直後で、東ティモールの経済は混乱し、失業者が町に溢れていた。
ジュヴィナルも失業中だった。たまに実家の農作業を手伝うだけで、現金収入
はほとんどないという。それでも彼の表情は不思議なほど明るかった。
「確かに仕事もないし、お金もない。でも僕は人生を楽しんでいる。家族や
仲間と一緒にご飯を食べ、酒を飲み、歌をうたう。それだけで十分に幸せ
なのさ。この村では、食べ物も飲み物も、楽しいことも辛いことも、何で
も分け合う。ひとつの家族のように助け合って生きているんだ」
東ティモールの農村には、とても静かで穏やかな時間が流れていた。
車やバイクなどの騒々しい乗り物は滅多に通らず、
もっぱら水牛や馬などの家畜がゆったりと行き来していた。
何かを焦る理由はなく、誰かを急かす人もいなかった。
朝早く起きて畑を耕し、日が暮れると家に戻り、簡単な食事をとって眠る。
そんなシンプルな暮らしの中で、人々は家族や友達と語り合い、日常の小さ
な喜びを誰かと分かち合っていた。特別なことが何もなくても、いつも笑顔
で過ごしていた。
東ティモールだけではない。ミャンマー、バングラデシュ、インド、スリ
ランカ。僕が旅してきた国々の多くは、経済的には決して豊かではなかった
が、そこに住む人々の表情は明るく、日常には笑い声が絶えなかった。
人は誰でも笑顔になる力を備えている。
それが20年にわたる旅の中で、僕が得た真実だった。