今週の野菜  令和6年9月2日~9月8日

南瓜の終了とさつま芋
暑い気候も悪いことだけでなく、恩恵
を与えてくれることもあります。
今年の南瓜は日照時間の長さと雨の
不足によって、とても美味しく好評で
した。
しかし味は良くても収穫量は少なく、
畑のものすべてを売り切ってしまい
ました。
この後は少しして北海道産がでてく
る予定ですが、こちらは天候の不順
が災いして、収穫量も品質もあまり
期待できないようです。
しかしその前に、さつま芋の収穫が
始まりました。
最近の傾向として雨が少なく、気温
の高い年が多いので、さつま芋は毎
年美味しいものが届いています。
しかしあまりにも雨が少なく、収穫量
は少な目で冬にはほぼ売り切れとな
ってしまいます。
今年も同じような傾向と思いますの
で、味は問題なく美味しいでしょう。
最初はシルクスイートという、筋が少
滑らかな食感のさつま芋です。
最初は割りに普通の感触ですが、収
獲してしばらくすると滑らかさ、甘さが
増していきます。
南瓜と交代のうれしい登場です。

りんごの「さんさ」始まります
長野市の村松さんのりんごは清々し
い香りとすっきりとした甘さがあり、な
んとなく若い生産者のイメージがある
のですが、聞いてみるとおじいさんが
一人で農園を切り盛りしているそうで
す。
そう言えば直送を依頼しても対処して
もらえなかったり、仕事が目いっぱい
の様子はありました。
今年のりんごの味はどうでしょうか。
サクランボウ、梅、杏子、梨、りんごは
みなバラ科の樹です。
作柄もおおむね似た傾向にあります。
今年はみな大変な不作です。
天候のため花が咲いても受粉せず、
受粉しても雨不足で落果してしまい
収穫できないものが多くあります。
ここ数年果樹にはさんざんの気候が
続いています。
その中で村松さんは水準を維持して
美味しいりんごを届けてくれていま
す。
落果が多いため前よりもいくぶん完熟
前に収穫しているようですが、それが
かえって日持ちの良さにつながり、品
質の維持に役立っています。
今年も期待しています。
バナナの供給も再開し、少しですが
梨もくるかもしれません。
9月になって一気に秋が近づいてい
るようです。

キャベツとミニ白菜
厳しい天候の中、キャベツが善戦し
ています。
もともとキャベツは育てるのが難しい
野菜です。
本来は結球しないものを無理な品種
化で玉に育てています。
人間の使い勝手の都合で作ってい
ます。
私が家庭菜園を営むのだったら絶対
作らないでしょう。
美味しいので虫の「餌食」となり穴だ
らけでほとんど食べられないでしょう。
そのため通常の栽培では相当量の
農薬を散布します。
また産地化といって、安定に野菜を
供給するために補助金を作り、特定
の産地で野菜を国が作らせています。
不作や天災、また価格の暴落になっ
ても一定の補助金が支払われます。
しかしそれが問題で、指定された産
地では毎年同じ野菜を作り続けます。
本来は転作や輪作で違う野菜を育て
土の健康な状態を維持します。
連作すると特定の栄養が残り、病気
も広がりやすくなるので農薬を余計
に使うことになります。
そうした土は不健全で土は腐敗して
います。
そのため産地に行くと独特の腐敗臭
が漂っています。
それは当然味にも現れ、キャベツに
よくある臭い風味になります。
それをキャベツの味と思いキャベツが
嫌いな人も多くいます。
晴屋のキャベツが美味しいのは、化
学肥料でなく堆肥を入れ、農薬に頼
らず、土が健全な状態を保っている
からです。
また健全な土では、団粒構造という
小さな粒が土の構造となり、保水性
保温性があり、天候の異変にも強い
野菜に育ちます。
この厳しい天候でも美味しいキャベツ
が育つには理由があるのです。
自然の恵みと生産者の努力に感謝
するのみです。
キャベツのライバルは白菜です。
使い方も似ていて、生でサラダ、漬物
炒め物、煮物、汁の具等何にでも使
えます。
しかし食べる側の好みはけっこう分か
れます。
両方との十字アブラナ科の野菜です
が、キャベツはブロッコリーや大根に
近く、白菜はカリフラワーやかぶに近
い感じがします。
味が濃厚なキャベツ派、すっきりな白
菜派という感じでしょうか。
私は白菜派です。
白菜のような何にでも使え、謙虚であ
りたいと思っています。
あくまで願望でしょうが。
というわけでミニ白菜が始まっていま
す。
早速、生で千切りにした味わうとすっ
きりとした中にほんのりと辛さがあり、
なんともいえない美味しさです。
白菜のもうひとつの長所は日持ちの
良さです。
秋の最後に採れた白菜は春まで日
持ちします。
また芯の黄色い部分は一番美味しく
栄養の方法なところです。
半分に切った白菜は当然日持ちが
悪く一週間程度で食べるしかありませ
んが、それでもまず中心から食べて
いくと、品質が落ちにくく美味しく食
べることができます。
かつて枉駕の本多シェフの「白菜の
芯は一番上等な部分なので、料理に
それが出てきたら、上客だと思われて
いる」と言っていたのを思い出します。
子供のころ私は干からびて苦い白菜
の芯を一番まずいと思っていました。
ぜひ積極的に楽しんでいただきたい
白菜と白菜の芯です。

生芋こんにゃく変わりました
鳥取から来ているこんにゃくが新バー
ジョンになりました。
以前のは生芋にこんにゃく粉をブレン
ドした原料でしたが、今回は生芋のみ
が原料です。
生芋こんとしては比較的つるりとした
食感ですが、芋の香りは強くなり、食
べての満足感は増しました。
価格も194円できわめてリーズナブル
です。
糸こんにゃくも変わりました。
こちらはこんにゃく粉もブレンドされ、
切れにくさも考慮されています。
こちらも162円と低価格です。
いずれも国産原料100%で、あく抜き
せずに使えます。
もうひとつの晴屋のこんにゃくを出荷
してくれている群馬のグリーンリーフ
の「生芋さしみこんにゃく」も絶好調
です。
以前の高田食品のこんにゃくに近い
風味があり、懐かしく、癖になる美味
しさで、298円です。
普通は付いている調味料は捨てます
が、これは絶品の酢味噌です。

☆ ぶどう 220/g 山梨・堀河 菌2虫2
☆ りんごさんさ 長野・村松 菌2虫3
カラーピーマン 378 高知・みのり 菌2虫2
ピーマン 298 群馬野菜クラブ 菌2虫1
胡瓜 248 深谷・ヘルシー 菌2虫2
キャベツ 318 群馬野菜クラブ 菌2虫1
レタス 318 群馬野菜クラブ 菌2虫1
☆ 枝豆 388 群馬野菜クラブ 無散布
☆ 空心菜 198 奈良山園 無散布
小松菜 248 群馬野菜クラブ 菌1虫0
にら 198 千葉・和郷園 無散布
ぶなしめじ 265 長野・北進 無散布
えのき 238 長野・小林 無散布
足付なめこ 278 群馬・横堀 無散布
エリンギ 258 長野・きのこ村 無散布
☆ 椎茸 289 東久留米・高橋 無散布
きくらげ 150 東久留米・高橋 無散布
有機もやし 84 長野サラダコスモ 有機
大和芋 338 埼玉・町田 無散布
新人参 70/g 熊本・水の子 無散布
新じゃが芋 70/g 川越かしの木 無散布
新玉葱 70/g 熊本・ヤマサ 無散布
新 さつま芋 80/g 千場・伊藤 菌1虫0
生姜 250/g 徳島・ヤマサ 無散布
ニンニク 400/g 川越・森下 無散布

来週のセールと野菜
ゆっくりした迷惑な台風のおかげで
日本中が大混乱です
いろいろな荷物が到着せず、それも
困ったことですが、最大の被害は米
です
少し前からのスーパーの米不足が
まだ収束しないうち、新米の収穫が
終わらないうちに台風がきました
稲は一度倒れて米が水に浸かると
全部かびてダメになってしまいます
そのため農家は雨の間をぬって必
死に収穫します
まだ出荷できる米はあるのですが、
収穫作業に追われ、出荷には手が
まわりません
一年の生活がこれにかかっているの
ですから当然です
そのため晴屋にも米がなくなってしま
いました
来週のセールは、 花かつお・ラウス昆
布・とろろ昆布・青さのり粉です
近年温暖化や、北海道の夏の日照不
足のため、海産物の収穫にも問題が
起きています

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