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旬のくらし 7月上旬
梅雨時の体調と食べ物と発酵
日本には四季があります。
豊かな自然を育て、独特の文化を
はぐくんできました。
地球規模の天候の異変でずいぶん
と昔とは違ったものになってきていま
すが、私たちの身体には深い記憶
として刷り込まれ、自然に反応して
いくものがまだ残っています。
梅雨時はもっとも日本的な時期で、
しっとりとしていますが、湿潤です。
湿気が多く、酸素を取り込みにくいの
で、呼吸器に負担がかかり疲れます。
目の疲れは今や現代病です。
テレビ、パソコン、スマホと目の休
まる暇がありません。
また呼吸器が疲れていると、睡眠
をとっても体力が回復せず、疲労
が蓄積していきます。
目や呼吸器は何れも迷走神経の系
統で、その緊張状態では私たちはイ
ライラとして切れやすくなます。
迷走神経の緊張と疲れから、咳がで
て止まらないこともあります。
呼吸器が疲れると感受性が暗くなっ
て、陰湿になりがちなこともあり、何も
かもうっとおしく、めんどくさくなります。
汗もでにくいため、腎臓にも負担が
かかり、余計に疲れやすくなります。
こんな時には、熱い緑茶や紅茶が
身体を温め、身体に溜まった水分
を積極的に排出するので、とても美
味しく感じます。
ただし、あまり飲みすぎると冷たい
飲み物と同じように、身体が渇いて
冷えやすくなるので要注意です。
辛い物や薬味もこの季節には特に
美味しく感じます。
今年は空梅雨でまだミョウガがでて
いませんが、好きな人たちにとって
は、これほど待ち遠しいものもあり
ません。
一年中ある生姜や青じそ、葱です
が、この季節はとりわけ美味しく感
じます。
これらの薬味は体内の代謝を高め、
免疫が積極的に働くのを助けてく
れます。
雑菌への対処という意味では、発
酵のものはとても役にたちます。
酵素は、疲労の回復に必要です。
体内でも作ることはできますが、食品
として摂った方が効率がいいのです。
味噌や醤油、納豆、ヨーグルトなど
ぜひ積極的に利用したい食品です。
この季節を乗り切るには、熱い一杯
のお茶と薬味、そして発酵の物です。
そして、目を閉じて、画面から離れた
時間を持つことが、自分のペースと
体力を取り戻すのには必要です。