カテゴリー:俳句
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虫の音やものの影なき竹問屋
今生はめぐりてまはる葛根掘る
豊の秋鼻の穴から風の音
晴
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花芒オーケストラに憧れて
石仏の肩のふくらみ野紺菊
秋の雲余白なき脳唄ひをり
晴
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朝露の表面張力星めぐる
手のひらは獣の匂ひ稲光
保津川図は水音放つ爽やかに
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丸山応挙の「保津川図屏風」を観たことがあります。…
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人類はジュラ紀にねずみ旱星
魂祭り僧の手首にGショック
はんざきは画面に映る己かも
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夏衣ひとり遊びは憑依して
誰かの忌冷やし中華に紅生姜
香水は黙約孕み不眠症
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俳句四季十一月号
秋尾敏先生特選句
夏衣ひとり遊びは憑依し…
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たはむれは亡き人と飲む今年酒
額寄せ食べる拉麺草の花
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髪洗ふ昨日の釦かけ違ひ
金縛り八月の雲憑依して
死と呼べぬ心肺停止半夏生
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断末のみみずの舞踏除草剤
既視感は身の内にある飛瀑かも
系統樹さぐる指先濃紫陽花
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俳句四季10月号で、「既視感は」の句が渡辺誠一郎先生に佳作に選ばれました。…
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草の花細くなりたる前立腺
秋冷や蟹の匂いのする女
筆先は命毛やどす山蘆の忌
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遅咲きの白さるすべり失語癖
仏像の厚き眼ぶた日雷
深宇宙の原初のゆらぎ袋掛
晴
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