カテゴリー:しゃちょーのブログ
-
女身仏の厚きまなぶた花馬酔木
山猿の目覚め待ちをる半夏生
北斎の浪押しよする立版古
立版古は江戸から明治時代まで流行した浮世絵を立体的に
並べて遊ぶ玩具、展示物です。
北斎が発案…
-
梅雨時のショパン
ショパンは、チャイコフスキーとともに
もっとも苦手な作曲家でした。
何がいいか分からないだけでなく、不
快で、嫌悪さえ感じます。
しかし嫌いと好きは紙一重であり、一
つの面の裏表なのでしょう…
-
大根の葉の青々と残りをり
角牛の静けき一歩葱坊主
山古志の滝の行き合ひ「いいんじゃない」
句友のSさんが逝去されました。
夏は故郷の、牛で有名な新潟の山古志村で生活し、冬には朝霞の娘…
-
晴屋の40年 美味しさを求めて
晴屋が始まった40年前、公害問題
が新聞等でとりあげられるようになり
ましたが、まだ多くの人たちには関
係のないことでした。
けれど問題はますます深刻になり、
もう間にあわな…
-
旬の音楽「5月のモーツァルト」
春の荒れた天候も収まり、5月はす
ごしやすい季節のはずです。
五月晴れとも云われ、清々しい気候
がイメージできます。
しかし実際は、鬱がでたり、腰や肩
が痛んだりとうっとおしい…
-
阿弥陀笠風にかざせるえご散華
西方の風を呼びをり樟若葉
一木の金剛となる白露かな
…
-
きりぎしや風の抱ける春の草
赤錆の鉄路に届く花の枝
さかしまや水面をゆする枝の花
…
-
冬木の芽人の望みの喜びよ
神の留守鎮守の森のゴルフ場
漆黒や満点星の花ひらく音
俳句「四季」5月号で「冬木の芽」が
上田日差子先生に佳作に選ばれました。
また同号で「神の留守」が浅井慎平…
-
玉手箱の音なく開けり春の闇
春月夜脳の作れるメランコリー
踏み絵して電脳知能賜ひたり
…
-
風船や眼に残る空の色
逃げ水や瞑りて開けるみどりの眸
脱ぎ捨てし皮流れけり猫柳
…
ページ上部へ戻る
Copyright © 晴屋 All rights reserved.