カテゴリー:しゃちょーのブログ
-
襟正す名人の首日雷
数式に余情ありけむ冷奴
形代は彼岸の風に触れにけり
晴
…
-
春の雲麒麟の柄のクレーン伸び
黙約の辺境の花有苦来那(ウクライナ)
ダイハツの黄色い車夏つばめ
晴
…
-
たはむれに己のぞきぬ春灯し
不如意棒どうだんの花ひらく音
にやにやと空を食みをり柿若葉
晴
…
-
老木に水通ふ音聖五月
筍は天を指しをり雨乞ひて
更衣するりと抜けるフランスパン
.
晴…
-
足音追う缶のドロップ春の月
沈丁花南の空に重き雲
別れ霜部屋のゴミ箱精査され
晴
…
-
戯れに月つかみをり春灯し
辛夷咲く麒麟の柄の重機伸び
囀りや力こめたる細き足
晴…
-
初蝶来ひとり遊びは巨岩帯
蓬摘む眼裏に棲む語り部は
遠雲の光背の金畔青む
晴
…
-
石蕗の花こんなに広い空がある
クエストとクエタのはざま浮寝鳥
通勤のヒールの響き鶴凍てぬ
晴
俳句四季5月号で「石蕗の花」の句が
浅井慎平先生に佳作に選ばれました。…
-
着ぶくれて肩甲骨の軋む音
凩は頂に啼き過眠症
ふくら雀ブロンズ像の深き彫
. 晴
俳句四季5月号で「着ぶくれて」の句が
秋尾敏先生に佳作に選ばれました。
ありがとうございま…
-
涅槃の日宙にひそめる無関心
水涸れて生あたたかき鳥の首
二ン月の鬱は桃色偽古典派
晴…
ページ上部へ戻る
Copyright © 晴屋 All rights reserved.