暑さへの対処と首と皮膚

暑さへの対処と首と皮膚
高い気温が続き、小まめな吸水とエ
アコンや扇風機を使った温度対策が
必要な状況です。
その中で、かえって身体を冷やしす
ぎて免疫力を落として身体を痛める
状況が増えているようです。
一つは冷たい飲み物のとりすぎです。
口当たりの良い冷たいものに頼るこ
とで、内臓の動きが止まり、栄養の吸
収力が落ちて体力が低下します。
これには熱いお茶や食事をとること
で感覚をリセットし、身体の自立性を
回復することができます。
冷たいアイスの後のお茶などはとても
美味しく感じます。
エアコンの温度も気持ち高めの方が
身体への影響は少なくすみます。
身体はいつもほんのりと汗をかいて
いる状態がベストです。
汗をかくことで腎臓や肝臓の負担が
減り、体力が維持されます。
汗をかかない状態を続けていると、汗
をかく習慣がなくなり、そのことが熱中
症の原因になります。
熱中症にかかる人の多くは汗をかけ
ず、温度の変化に対応できない状態
となっています。
また急な場合には身体ではなく脳を
冷やすのが大切です。
頭のてっぺんの頭蓋骨が薄くなって
いる場所を氷等で冷やします。
熱中症の症状が出た場合のみ使い
ます。
身体を冷やすのは百害あって一利な
しですが、特にいけないのが首を冷
やすことです。
首を冷やすと急に冷っとします。
首には血管や大切な神経が通って
いて、急に冷やすと感覚は冷えたと
の認識しますが、身体は冷えていな
いので自律神経が感覚とずれてうま
く働かなくなります。
首の左側は心臓から脳にいく血管が
あり、右側は脳から心臓に戻る血管
が通っています。
どちらの血管も冷えて滞ると脳梗塞の
原因となります。
この時期首を冷やして固くなり、体調
を崩している人を多く見かけます。
体力の低下は熱中症やコロナへの
感染の可能性が高まります。
暑い時に、熱いタオルで首をふくと
後でかえって身体が涼しくなり気持ち
よく快適になります。
首は絶対に冷やしてはいけない場所
です。
お風呂も積極的に利用し、汗をかく状
態を維持することをおすすめします。
最近皮膚の働きが解明されてきました。
私たちの体内と外界を分ける境界とい
う働きだけでなく、免疫や体内に働き
かけて、生命活動をリードしているらし
いのです。
胎盤や、横隔膜などの膜も不思議な
働きで生命の維持に役立っています。
身体には無駄な物など一切なく、それ
ぞれに大切な働きがありますが、皮膚
や膜には多くの機能があります。
人間の働きの中心としては、腹腰の力
の「丹田」、生命の揺りかごの「子宮」、
生命力の中心の「延髄」などがありま
す。
また腰には、消化器や泌尿器、呼吸
器などの動きの中枢で、それに応じた
感覚の元になっています。
身体と、心や感受性は一体のもので、
必ず対応する場所があります。
以前に、それならば魂はどこと繋がっ
ているのだろうという疑問を持ったこと
がありました。
どこか奥深い処で、静かにロウソクの
炎のように燃え続けるイメージのある
魂はどこに宿っているのだろうか。
魂が腐ってしまった人は、何処が損
なわれているのだろうかと疑問に感じ
たのです。
その時にふと、肌に宿っているのかも
しれないと感じたことがありました。
一番外側で目につく肌ですが、肌が
合うとか合わないとか、触覚によって
物事を判断したりという感覚が私たち
にはあります。
皮膚はやはりとても大切な私たちの
感覚器なのでしょう。
皮膚が十全な状態は、ほんのりと汗を
かいているような湿り気を帯びていて、
柔らかく伸びやさがあります。
冷房で冷たく強張ったり、汗をかけず
に鈍ったりしていては本来の感覚は
失われます。
また反対にベタベタとした脂っぽい汗
をかきつづけるのは、体内の不純物の
排出を皮膚にまかせっきりにしている
身体の鈍った状態です。
添加物たっぷりの化粧品も肌を痛め
ることは間違いありません。
見かけの問題だけでなく、皮膚の健全
さが私たちの健康の証のひとつです。

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