カテゴリー:俳句
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俳句 令和6年7月22日~7月28日
むずむずと宙に湧き出づ柿若葉 筆箱の消せぬ消しゴム蝌蚪の紐 隠されし黙示誰がため花ひらく 晴 俳句四季8月号で、「むずむずと」の句が … -
俳句 令和6年7月8日~7月15日
はじめての歩みのやうに水木咲く 雨乞ひやここに住むなと百舌鳥が啼く 皿に盛られ烏賊の眼は闇の色 晴 「皿に盛られ」の句は当初「皿に盛り烏賊(いか)の眼(ま… -
俳句 令和6年7月1日~7月7日
道産子のオスミとタカミ茄子の花 西風も彼岸へ渡る五月鯉 呼び込みや烏賊の眼は黒々と 晴 … -
俳句 令和6年6月24日~6月30日
残土また手向けられたる木の芽雨 楽園や蛇の道には苦蓬 囀りはチェンバロの如爪はじく 晴 俳句四季7月号で。渡辺誠一郎先生に「残土また」の句が佳作に選ばれま… -
俳句 令和6年6月17日~6月23日
軽トラの助手席の犬青田波 蛍袋父よりも長く生きにけり 隧道は風あはあはし夏燕 晴 「炎環」明日香句会で「軽トラの」の句が石寒太先生に本選◎に、「蛍袋」の句が予選△に選ば… -
俳句 令和6年6月10日~6月16日
若夏やクレーン車吊るクレーン車 答え無きテストのやうに草を刈る 夏の夜や野菜不足は大根で 晴 小熊座の東京の句会で「若夏や」の句と「答え無き」の句が高野ムツオ先生… -
俳句 令和6年5月13日~5月19日
雑踏や単車に残る春あられ 泉さんのチビた鉛筆花菜雨 雪柳地蔵もマンション見上げをり 晴 … -
俳句 令和6年5月6日~5月12日
筆箱の失せし消しゴム蝌蚪の紐 独活きざむ若き日の顔浮かびけり 春の風住宅街の葬儀場 晴 … -
俳句 令和6年4月15日~4月21日
月朧麒麟のやうに長き首 麗かや小さき自転車野に置かれ 北国に手向けられるは木の芽雨 晴 … -
俳句 令和6年4月8日~4月14日
青き踏むシール剥がれぬ魔法瓶 片割れは同じで違ふ目刺し焼く 大きな手の植木職人土佐みずき 晴 …