カテゴリー:俳句
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髪洗ふ昨日の釦かけ違ひ
金縛り八月の雲憑依して
死と呼べぬ心肺停止半夏生
晴
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断末のみみずの舞踏除草剤
既視感は身の内にある飛瀑かも
系統樹さぐる指先濃紫陽花
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俳句四季10月号で、「既視感は」の句が渡辺誠一郎先生に佳作に選ばれました。…
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草の花細くなりたる前立腺
秋冷や蟹の匂いのする女
筆先は命毛やどす山蘆の忌
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遅咲きの白さるすべり失語癖
仏像の厚き眼ぶた日雷
深宇宙の原初のゆらぎ袋掛
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ドルフィーの奏づる静寂合歓の花
占いの上から目線薔薇の花
あちこちで出禁の漢心太
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ブータンは至福ありけむ薄寝茣蓙
夏草の白花かかげ一斉に
老僧は美しき合掌半夏生
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忘却のエスペラントや草むしり
形代に地球の記憶薄れけり
数列に数霊ゐるらし山桜桃の実
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高野ムツヲ先生の一句先日、足立区竹の塚にある一茶ゆかりの寺、炎天寺で開かれた句会に参加してきました。高野ムツヲ先生が主宰の小熊座という俳句結社の土の会という句座でした。私の句の成績はいまひとつでしたが、素晴らしい句に出…
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上書きの形状記憶滝しぶき
冷奴天に遊ばれ地に蔑まれ
天を突くみみずのダンス除草剤
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誰がための辺境の花有苦来那
雀追う鳩は鳩胸花薺
堕天女は星を忘れしさくら餅
晴
俳句四季8月号で「堕天女は」の句が秋尾敏先生に佳作に選ばれました。ありがとうございま…
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