カテゴリー:俳句
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乱切りの武蔵野うどん大花野
秋深し笑うことなき羊の眼
下腹はブラックホールや秋の風
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草田男忌3台回る扇風機
天才は普遍を愛でる茄子の紺
夏の少女のひそひそ話「カレーまた食べようね」
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「草田男忌」の句が、俳句四季十一…
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秋の底鈴振るやうに守宮啼く
花芒ローマに通はぬ道探す
本島は離島を腐す島檸檬
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冷やかや青き果実は雨弾く
雲の秋方向音痴の哲学者
手のひらに艶を消したる葡萄の実
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半夏生水の匂ひをかぎにけり
山椒魚シャツに残れる油染み
曲がり道に白き「あ!」の文字根無草
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「半夏生」の句が、俳句四季十月号で渡辺誠一郎先生に…
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墨香る端渓水にしずめたり
ままごとのいつも「父さん」鳳仙花
踊太鼓遊ぶことには命懸け
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はんざきや水の匂ひはかぐはしく
短夜や飛べぬ鴉に居着かれて
飽かず食ふ高菜漬のむすひ青嵐
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日雷手に残りたる草の青
夏枯れやカレー恋ひたる少女かな
夏の夜は粥と梅干星を継ぐ
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小熊座の七月の東京の句会で「日雷」の句が、高野ムツオ先生に特選に選ばれました。ありがとう…
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むずむずと宙に湧き出づ柿若葉
筆箱の消せぬ消しゴム蝌蚪の紐
隠されし黙示誰がため花ひらく
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俳句四季8月号で、「むずむずと」の句が
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はじめての歩みのやうに水木咲く
雨乞ひやここに住むなと百舌鳥が啼く
皿に盛られ烏賊の眼は闇の色
晴
「皿に盛られ」の句は当初「皿に盛り烏賊(いか)の眼(ま…
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