肝臓と腎臓のケア

肝臓と腎臓のケア
朝晩の風には秋を感じる心地よさ
もあるのですが、日中の暑さはか
えって、きつく感じます。
厳しい残暑で、夏に働きづめの免
疫機能も限界に達し、肝臓の疲れ
が日増しに蓄積します。
それと共に老廃物を排出する腎臓
の疲れもピークになり、一年で一番
季節をのりこすのが難しい時期に
なっています。
前に夏を「明暗を分ける季節」と
書きましたが、今の過ごし方が秋
の体調を左右し、さらに冬を乗り切
る力を決め、また春に新たな力を
えられるかどうかまで影響します。
腎臓は疲労を表現する臓器です。
腎臓がくたびれると、私たちはもの
ぐさになり、何に対しても無気力で
億劫になります。
集中が続かず、すぐにくたびれます。
腎臓を休めるには質の良い水分
を補給することから始めます。
縄文水などの活性化した水は身
体にさっと吸収され、水の循環を
早めてくれます。
冷たいものは腸の疲労を増すので
避けます。
特にこれからの秋には、暖かい水
分が身体を休めます。
コーヒー、紅茶などのカフェインの
あるものは利尿作用があり、不必
要に腎臓に負担をかけます。
牛乳やジュースも水分の補給には
有効ではありません。
ほうじ茶や麦茶、ルイボス茶などの
カフェインのないものや、味噌汁、
暖かい麺類などは水分の吸収に
役立ちます。
積極的に汗をかくことも必要です。
入浴や熱いお茶や食べ物で汗を
かいている時は、汗として老廃物
を出しているので腎臓は働かなく
てもすみます。
その間に横になり、身体を休めます。
20分から40分間の昼寝は腎臓の
疲れを休めるのにも役立ちます。
上手な休息が必要と言うことでは、
肝臓も同じです。
肝臓を休めるのに必要な物は水
ではなく、良質のたんぱく質です。
小豆は内臓の働きを助け、疲れを
緩和してくる働きがあるので、和菓
子やあんこものはよいでしょう。
良質のチーズなども吸収がよく、
即効性のある栄養です。
しかし何れも、とりすぎてはかえっ
て肝臓に負担をかけます。
楽しみとして少量づつ食べるのが
滋味として身体の助けになります。
そして食べた後の休息は肝臓の
ケアの要です。
肝臓がくたびれると、塩分が欲しく
なりますが、これも自然な要求なの
で、ミネラルの豊富な塩分を少し
多めにとるのも有効です。
質の良いミネラルは身体に負担を
かけず、血圧などにも悪影響はあ
りません。
先ほど腎臓がくたびれるとものぐさ
になると書きましたが、肝臓の場合
はイライラと怒りっぽくなります。
肝臓は身体の不要物を澱として
まとめ、老廃物にする働きがあり
ますが、感情の澱も排出してくれ
ています。
その機能が滞ることで、感情の澱
が残り、怒りやすく、切れやすくな
ります。
ですから肝臓を休めるためには、
身体だけでなく、心も静かに保っ
て安らかな気持でいる必要があり
ます。
腎臓や肝臓の疲れのピークは今
ですが、疲れの症状が具体的に
でてくるのは、秋が本格的に始っ
てからになります。
秋になり、疲れがたまってぐったり
しているのに、気分はイライラし、
ムシャクシャして他人に突っかかり、
ますます落ち込んで、冬に向けて
ピシッと締まった身体と感性を持て
ず、寒い時期をただ縮こまって力
を発揮できずに過ごし、新しい年
に新しい意欲を持って迎えることが
できないという連続した負のスパイラ
ルに陥らないよう、今から肝臓と腎
臓を休めることをおすすめします。
冷たいものや刺激物に頼らず、本
当に必要でよいものを少量楽しむ
のが秋の楽しみと嗜みです。

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