俳句 令和3年の6月21日~6月27日

ブロンズの蝦蟇の身ぶるひ受難節

戯蛙舌の届かぬ顔の蜘蛛

鉄瓶のあられの模様春の虹

「ブロンズの」の句が俳句四季7月号で
川村智香子先生に佳作に選ばれました。
ありがとうございました。

写真は岩手県立美術館所蔵の「戯蛙」です。
作者は松橋宗明で、私の大叔父にあたります。
東京美術学校(現東京芸大)の一期生で、
東京で工芸家として活動していましたが、
南部鋳鉄研究所を開設するにあたり、
請われて盛岡に帰り所長となりました。
地方の実用的製品として次第に廃れていった
南部鉄器を再興し、工芸品、美術品として
世にでる一助となりました。
祖母の家にあったこの蛙は子どもの頃から
よく目にし、触っていました。
生まれ故郷の盛岡を思い出しながら
こんな句を作ってみました。

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