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秋の乾燥と免疫力
雨や曇りが多く、不順な天候が続き
ます。
夏の太平洋高気圧と冬の大陸の冷
たい高気圧が競い、入れ替わるこの
時期は雲が発生し、気圧の変動も
多く呼吸器に大きな負担がかかりま
す。
そして湿気があるはずなのに身体が
乾燥して皮膚がカサカサになります。
呼吸器の気管には繊毛がたくさんあ
って、埃や雑菌などの異物を自動的
に外に押し出します。
しかし乾燥すると繊毛が働けず、気
管にたまるので喉がイガイガしたり、
咳が出たりします。
咳が悪いわけではありません。
咳によって異物を排除しようとする
積極的な働きです。
しかしこれが長く続くと、気管が炎症
をおこし咳が止まらなくなります。
咳は意外なほど体力を消耗します。
マスクはコロナウイルスを防ぐという
意味では気休め程度の効果ですが、
気管に湿度を保ち免疫力を維持す
るには有効な手段です。
しなければならない強制としてのマ
スクというより、マナーとしてまた自己
免疫力を保つための有効な手段と
して積極的に利用すべきものです。
またこの時期は夏の暑さに対処した
結果として肝臓に疲労が溜まります。
雑菌や老廃物を処理するのは肝臓
の役目です。
今年はいつもの年よりも肝臓の疲れ
の度合いが大きい人が多いように感
じます。
コロナウイルスの影響もあるのかもし
れません。
また肝臓は感情のストレスにも関連
しているので、自粛下で鬱積したも
のがあるのかもしれません。
ワクチンは異物を身体に入れて強制
的に免疫をつけるものです。
そのため肝臓には相当な負担がか
かります。
肝臓を休めるには良質のタンパク質
と休息が必要です。
食べすぎは禁物で、お酒も控えるべ
きです。
美味しいものを少しだけ食べるのが
この季節にあった食事法です。
また肝臓と連動して腎臓にも負担が
かかります。
腎臓は老廃物を排出する臓器です。
尿は腎臓で、水分から不純物濾し出
して体外に排出したものです。
水分が多ければ排出に使うエネルギ
ーは少なくてすみます。
水分が少ないと水を惜しんで、多くの
エネルギーが必要になります。
そのために良質の水分で身体を充
たしておく必要があります。
縄文水等の吸収の良い水は身体の
疲労を抜き、活性化するのに役立ち
ます。
また汗は尿と同じ成分なので、汗を
かくことで腎臓の疲れを癒すことが
できます。
ゆっくりと風呂に入り、たっぷりと汗を
かいた後、横になって休息すると腎
臓が働かずにすむので疲労の回復
に役立ちます。
腎臓は疲労を表現する臓器で、背
中の左側が痛い場合は腎臓の可能
性があります。
もの言わぬ臓器と言われる肝臓の
場合は右側が痛みますが、その時
はかなりひどい状態です。
また腎臓が疲れると人はものぐさに
なり、何事にも消極的になります。
肝臓の場合は反対にイライラとして
切れやすくなります。
両方とも疲れていると何事にも億劫
で面倒くさいのに、人から何か言わ
れるとすぐに切れて怒ります。
人間としてはとても扱いにくい、品の
ない状態になります。
それに呼吸器の疲れがさらに重なる
と、鬱の状態になってみんな投げ出
したくなります。
これは大なり小なり誰にでも起きてい
る状態です。
秋はとても過ごしにくい季節です。
本来は冬に向かい代謝を落として
寒さに耐えるように身を縮める時期
なのに、コロナ禍もあって代謝を落
とすことはできず、余計に負担がか
かります。
内なる自然である私たちの身体は
無意識の選択でいろいろな状況に
対処しようとしています。
いつまでも至らず、暴走ばかりする
知性ですが、せめても無意識の本能
の邪魔をせずより自然に生きるため
に働かせたいものだと思います。
知ることによって世界を広げてきた
私たち人間ですが、知っていること
に縛られ、それを全てと思い、人にも
押し付けようとします。
インターネットでより多くの広範囲な
情報が手に入りますが、生意気で
思い上がった私たちの知性は目先
の都合の良い情報だけを選択して
かえって必要なものを見失います。
自分で確認できないことは信じない
という良い意味での頑固さが必要
です。
世界中から集まってくる情報は事実
なのかもしれませんが、自身で見て、
感じて、一体になれないものは真実
ではありません。
美味しさを始めとする身体の感覚は
自分以外の誰の物でもありません。
安全で求めよりよい物を得ようとする
のは何かを否定する排他的な行動
につながります。
美味しい、楽しいは自分だけのもの
で、誰も排除せず他と共感することが
できます。
いつの間にか何かを排除し、安全を
求めて、いつも不安にかられる生活
に慣らされている私たちですが、この
コロナ禍のなかでも自分の楽しみや
創意工夫を追求することはできます。
食べること、何かを作ることは何よりも
私たちに悦びを与えてくれます。
晴屋が少しでもみなさんの役にたて
ばと願っています。