俳句 令和4年の12月26日~12月30日

無造作に使ふ親指鰯雲

草の花消毒と謂ひ毒を撒き

露草や小さき宇宙のつくり方

「俳句四季」十二月号で「草の花」の句が、
渡辺誠一郎先生に佳作に選ばれました。
ありがとうございました。
人間とは不思議な生き物で、言葉に左右さ
れます。
「消毒」と言えば、毒を消している気にな
ってしまいますが、実際には毒を撒いてい
ます。
薬や医学によって生かされていると思って
いる人も多くいます。
雑草も、私たちも自分の力で生きています。
それを認めれば雑草の中にも自らの内にも
生命の力と美を発見することがあります。
すみれや露草、野紺菊、吾亦紅などの野の
花はとりわけ愛らしく感じます。

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