俳句 令和5年の1月1日~1月15日

   杉の島     晴
 
夏痩せて胸に滴る水の音

黒南風や岩を食みたる苔の嵩

天空の永き吐息や滝しぐれ

身の内の彼岸にかかる飛瀑かな

月光の澱沈みをり滝しぶき

短夜や柱のびゆく杉の里

つばめ魚藍に染まらぬ波頭

海雷の響きとどめり杉の底

雲分けて谷間にかかる朝の虹

夏蝶や縄文杉の幹の瘤

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