今週の野菜
ごぼうが熊本の新物になりました。
細身ですが、香りよく、やわらかい
牛蒡です。
パイナップルやメロンも少しづつ入荷
しています。
とても美味しいのですが毎日のくらし
を充たすにはやはり高価です。
河内晩柑はその点だいぶ手に取り
やすく、みずみずしい風味が希少で
よく売れています。
予想を上回る売れ行きで今週いっぱ
いで売り切れとなりそうです。
ズッキーニも順調に入荷しています。
南瓜の完熟する前のものですが、生
でも、輪切りにしてソテーでもけっこう
料理の幅も広く、いつのまにか料理
の素材に定着しています。
雨が少ない年には苦味が強くなる
時もありますが、今年は適度の雨で
甘さとほんのりの苦味があり好評で
す。
長芋は今年は昨年の厳しい暑さでの
不作もあり、早々と終了となりました。
秋の新物までお休みです。
南瓜の新物が入荷するかもしれませ
ん。
九州の天候次第です。
枝豆も静岡からやってきそうです。
最初は小粒ですが、次第に大きくな
ります。
ただ通は小粒の豆を好むようです。
柔らかく、甘く、滋味があるのだそう
です。
あまり豆らしくはありませんが季節に
先駆ける味です。
とうもろこしも来週から入荷の可能性
があります。
今年の天候はとうもろこしには向いて
いそうなので期待したいです。
らっきょうは少し予定より遅れて、17
日頃の入荷予定です。
黄梅は予定より早まり、今週中に入荷
します。
これ以上樹につけておくと落果して
収穫できなくなる可能性が大きいた
めです。
いつもより少し青めの状態です。
全国的な不作の中なんとか予約の
量を確保できました。
出荷してくれた和歌山の森口さん、
東久留米の奈良山園のみなさんの
おかげです。
ありがとうございました。
六月と眼の疲れ
寒い時間が次第に少なくなり、暑
さを感じるときが増えてきました。
丁度よいのはごくわずかで、暑さ
と寒さが交互にやってきます。
ほんのりでもかいた汗を冷たい風
がよぎると、広がった皮膚が急に
縮こまり「冷え」という状態になりま
す。
この季節は首や胸を冷やすことが
多くなり、呼吸器系に変動を起
しやすくなります。
首には迷走神経という呼吸器をつ
かさどる神経が通っています。
魚類が陸に上がるとき、肺や横隔
膜の筋肉が足りず、仕方なしに顔
の筋肉を流用しました。
そのため神経も背骨からでなく、
首から呼吸器系と繋がっています。
不合理に長い経路を通って繋が
っているために「迷走」神経の名
がついています。
首を冷やすことで迷走神経が緊張
し、呼吸器に過敏な反応がでます。
そのため咳や喘息になりやすくな
ります。
胃や消化器系とも関連があって、
胃や腸が急に広がると咳や喘息
がおきやすくなります。
豆類やあんこは特に腸の内部で
膨らむため要注意で、その他の食
べすぎも警戒したほうがいいでし
ょう。
咳の外的な原因として、花粉や埃、
話題のPM2.5、空気の乾燥なども
あげられます。
咳自体は気管や肺に入った異物
を出そうとする働きなので極めて
健全なものです。
これを無理に止めればいずれ、
呼吸器の大きな病気になるでしょ
う。
ただ本来は気管の中の繊毛が働
いて、自然に埃や異物を出してく
れています。
けれど乾燥していると繊毛がうまく
働けず、咳で出すしか方法がなく
なります。
ですから水分の補給はとても大切
です。
ただしカフェインのあるものは利尿
作用で水分が体外に出てしまうの
で役にはたちません。
ジュースやビール、牛乳も有効で
はありません。
良質の水、味噌汁、ルイボス・麦茶
などのノンカフェインのものが有効
です。
咳は長引くと気管が炎症を起こし、
咳が止まらなくなります。
気管の炎症には柑橘系が役にた
ちます。
呼吸器が疲れ、胸が狭まってくる
と睡眠が浅くなり、寝ても疲れがと
れなくなります。
そのためにも汗を冷やさず、水分
を補給することはこの季節を無事
に過ごすのにとても大事なことで
す。
また迷走神経は眼とも関連があり
ます。
そのため眼が疲れると呼吸器も疲
れやすくなり、睡眠も浅くなります。
パソコンやテレビの疲れだけでな
く、この季節は紫外線への警戒も
必要になります。
植物にとっても有害な紫外線は、
新緑の緑はよく反射しています。
この季節は、特に紫外線が強くな
っているのと、まだ夏の体勢にな
りきっていない私たちの身体は、
強い光で眼が疲れてしまうのです。
サングラスで暗く視界を遮るものは、
見るときに眼をこらすため明るい光
に対応できずかえって疲れます。
メラニンが素材のサングラスは紫外
線等の有害な光だけを遮断するの
で、夏の光に適応しながら適度に
眼を保護します。
眼を瞑って手の平をやさしく眼に
あてて、静かな時間を過ごすのも
よいのですが、もうちょっと積極的
な方法として熱いタオルを眼とこ
めかみに乗せて20分程横になっ
て休むのもとても心地よく、有効な
手段です。
この時、熱いお湯を用意しておい
て、何度かタオルをしぼって熱さ
を維持します。
一人でやるより、他の人に手助け
してもらう方が効果が高いようです。
「冷え」も程度問題で、後でもう一
度汗をかけば治ってしまうものか
ら、風邪をひいて発熱して解消す
るもの、下痢で発汗の変わりにな
って治るもの、冷房等で長年の習
慣的な状態になり、腎臓や内臓の
トラブルやリューマチまでにいたる
ものまで様々な段階があります。
ベタベタした汗でなく、さらっと乾く
ような汗をかく状態を維持し、皮膚
の弾力を保っていることが健康を
維持し、個性を生かした生活をす
る基礎になります。
外での遊びも楽しい季節ですが、
それと体調の維持も両立していく
難しい季節でもあります。