カテゴリー:俳句
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ものの芽や踵はふはと地を離れ
今は亡き星の光来わかめ干す
都には刑場ありし雪解水
晴
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雪解水可愛い気ないのは母に似て
くれなゐの菜花の汁の残る皿
スコアレス・ドローを狙う春薄暮
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「学生専用馬並み湯麵」水仙花
淡雪や異人の墓の道隠し
ガードレールに小さき花束雪解水
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枯木星バッハのフーガまた生まれ
寒鴉蒼き満月口あけて
クリスマス水無川に濁り水
晴
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虫の音やものの影なき竹問屋
望の夜は芸妓を連れて歩く如
今生はめぐりてまはる葛根掘る
晴
「今生は」の句が、俳句四季二月号で浅井慎平先生に佳作に選ばれました。あ…
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長き夜や狼が尿舐めにくる
前ぶれはあてがひ扶持の通草の実
真葛原朱き唇赤き舌
晴
俳句四季二月号で「長き夜や」の句が、秋尾敏先生…
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ソース垂れるヒレカツサンド室の花
「東川桜通り」に十二月
亡き友は冬眠せよと吾に告ぐ
晴
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元気なまま死ねるといいな花柊
神無月ひょうたん島に乗り遅れ
満ち潮はうすき胸にも花野菜(カリフラワー)
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錆鮎は汀のひかり躱しをり
神国や二百十日の貸看板
星を射る湿原の花水を飲む
晴
「錆鮎は」の句が、俳句四季1月号で渡辺誠一郎先生に佳作に選ばれました。ありがとうご…
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吾亦紅子どもを産まぬ性をもつ
「えんがちょ」は縁切れる技草の花
片割れは羽衣失せし通草の実
晴
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