カテゴリー:俳句
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天の川稀に外れるヴァイオリン
橡の葉や破れ団扇に父の声
レコードのB面からの秋の宵
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人の間の単衣の気兼ね盆休み
新涼や「水中書店」の古書の湖
花芒地の渦に棲む深宇宙
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枝豆の抱く根の瘤豆の艶
秋茄子の尻の泥ふく農夫の手
つくつくし頬に刻みし畳の目
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青笹の解くいましめ星合ひぬ
星月夜バッハのフーガのタペストリー
身に入むや微光発せしドビュッシー
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みちのくに大波のくる走馬燈
指先のイルカのように夏灯
常夜灯俳句手帳の紙魚走る
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処女林の抱く水脈苔の花
黒南風の泥の眠りよ杉柱
宙の穴太古の滝のひと滴
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空蝉に潜みて世界滅ぼさむ
女神仏の厚きまなぶた雷兆す
独活の花胸に巣のある深宇宙
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地の渦の小さき裂け目クロッカス
ヒトラー色の塔の煤けの風光る
柳萌ゆ聖堂地下の黙示録
尖塔の届かぬ雲よ黄水仙
春の虹ステンドグラスの伽藍洞
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若竹に滴る雨の重さかな
息揃う影と歩みよ夏の雲
短夜や髑髏の中の多面体
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メモ書きの文字の胎動日雷
剥落のポストの傾き桐の花
息揃う影とあゆみよ夏の空
晴
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