カテゴリー:俳句
-
道をしへうかぬ相槌父の短歌
森の風の吹かぬベットの義父の夏
晴
「道教え」は、ハンミョウという虫のこと
色が美しく目立ちます
人が通るとぴょんと跳ねて…
-
雲の峰約束のなき約束よ
片陰の老女の縮む落ちし蝶
晴
片蔭は木の木蔭、片陰は建物の陰
句会に行く途中、おばあさんが道端の死んで落ちた蝶に屈んで手を伸ばしました
歩きながら私が見ていると、おば…
-
向日葵の素知らぬふりの立尿(タチイバリ)
半夏生道の間中の真夜の猫
晴
不思議な植物「半夏」
サトイモ科でまむし草の仲間
毒があります
球根は漢方に使います
真ん中がへこ…
-
鳥鳴きて風の孕みし青銀杏
頬の風苔むす句碑の夏の蝶 晴…
-
古き幹光降ろせり蘭の花
留め石の足音晴し今年笹 晴
…
-
紫陽花の幼き色や笑ひ声
濃紫陽花なほ重なりて一枝愛ず
今宇宙光薫れり七変化
紫陽花の丸き光の窓辺かな
四葩萌ゆ胸の渇きの末紫
銀河系の間中にありや額の花 晴
…
-
用水路がまと見合へる阿弥陀傘
野火止の門付けゆかしえご散華 晴
東久留米は新座に隣接しており、平林寺のお坊さんが時折、托鉢にみえます
気がつくと季節の果物をさしあげるようにし…
-
どくだみの競へりものの蔭として
虹立つや累以沙の拓く本の道 挙式への挨拶句 晴
…
-
麦の穂の風の尾つかむ長き道
白鷺の突く一閃の閑かさや 晴…
-
青空や大波小波夏みかん
雨雲や切っ先立ちてあやめ濃き 晴
…
ページ上部へ戻る
Copyright © 晴屋 All rights reserved.