石けんて何?

石けんて何?
昔、動物を焼いて食べた後、残った灰と動物の脂が反応して自然に石
けんができ、それで手を洗うときれいになったのが石けんの起源と言われ
ています。
現在の石けんは苛性ソーダと油脂を反応させて作る化学物質ですが、そ
れは私たちの身の回りにいくらでもある自然な物でもあります。
そのため分解も早く、一日で全部が分解します。
石けんと合成洗剤の環境への負担を調べるときBODという数値が良く
使われますが、これは20℃5日間の酸素消費量という意味で、一日で
分解されてしまう石けんと50日たっても半分しか分解しない合成洗剤
とでは5日間の数値を比較しても何の意味もありません。
石けんの皮膚や布を傷めにくい程良い洗浄力と殺菌力は化学的とい
うより自然がくれた恵みというべき物です。
しかし、残念ながら、現代には時間やコストを削減するために、ちゃんと
した石けんが少なくなっているのも事実です。
もう一度石けんに向かい合ってみましょう。

粉せっけん
石けんの性質は原料の油によって決まります。
一般に動物系の原料の方が水どけが悪くなりますが洗浄力はあるよう
です。
それで、ヤシ油や米ぬか油、大豆油や牛脂、なたね油を配合して、
洗浄力や気泡力、水どけ等の性能が決まります。
また原料の不純物をどれだけ減らせるかで、石けんかすにも大きな影響
を与えます。
ただし石けんかすは使う水の性質で大きく違ってきます。
日本は一般に軟水で、石けんかすの元になるミネラルが少ないのです
が、和光や東久留米のように地下水の割合の多いところでは増えてきま
す。
飲み水としては美味しく優秀な地下水が洗濯には必ずしも向いていな
いのです。
ですからここでは良くても、隣の町にいけばそれほどでも無いという
ことがありえます。
それでも油脂の純度を高めて、配合のバランスを考えれば減らすことが
できます。
また、洗浄力は気泡力(泡立ち)とは必ずしも一緒ではありませんが、大
体は一致していて、良くかき混ぜ、泡立ててつかうというのが石けんの
基本です。
石けんはある一定の濃度から急に洗浄力が現れ、それ以上はいくら
入れてもほとんど変わらず、かえって石けんかすが増えます。
今の粉せっけんは溶けやすいように形状を工夫しているものが多くある
ため、一度は目方で計って量を確認したほうがいいと思います。
炭酸塩という補助材を入れている物が多くあります。
アルカリ性を維持して石けんの洗浄力を補うために入れますが、原料の
使用を減らし環境の負担を減らすという意味でも使うのが普通の選択
だと思います。
私たち晴屋でも数種を新たに試し悩んだ結果選んだのは以下の粉
石けんです。
自然丸の粉石けん 3kg
良質の油を原料にしているため、臭いも無く、洗浄力も強い性能の
いい粉せっけんです。中空粒状法で水溶けもいい方なのですが、
水に入れ早くかき混ぜないとかえってダマになりやすい傾向があり
ます。洗濯機に入れたらすぐに攪拌して下さい。石鹸かすも少なく、
泡立ちも良く、洗浄力も長持ちします。また日常に扱いやすい価格
の安さもうれしいところです。
シャボン玉EM石けん 1kg
炭酸塩無添加の純度99%の高級粉
石けん。優しい洗い上がり。

固形石けん
体や洗顔、食器を洗うのに欠かせない石けんです。
汚れを落としながら殺菌力があり、しかも肌にストレスをほとんど与え
ない石けんだから出来る便利な使い方です。
ところが作る手間や時間を惜しんだり、実際の性能と関係ない見た目
の美しさを求めて石けんにツヤや透明感を出すために添加物を使う
い、また不要な香料を加えることで肌荒れの元になることがあります。
自然丸のマルセルは、価格の安さからは信じられない程の性能の良
さと使い心地の良さがあります。
石けんは使うときの溶けやすさだけでなく、濡れた状態での溶けにくさ
も必要です。
湿っているとすぐにドロドロになってしまうようでは、使うのに極めて不便
です。
泡立てたミセルという状態が石けんが活性化していて、それを使うのが
基本ですが、ドロドロでは泡立てることが難しくなります。
自然丸のマルセルは枠練りという手間と時間のかかる方法で製造し
ているため、石けんの結晶同士が互いにくっついて固めの仕上がり
になり、簡単にはドロドロになりにくい性質になっています。
泡のきめも細かくすっきりした使い心地は原料の油脂の良さから来て
います。
晴屋で支持されている高級なバリの石けんに近い感触がうれしい、
すぐれた石けんです。
マルセル   500g
昔ながらの枠練り法で丁寧に作った固形石けん
洗濯だけでなく、洗顔用としても最適な品質
肌に優しく、細やかな泡立ち
とろけにくいので使いやすさも抜群

液体石けん
石けんは普通水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)と油脂を反応させて作り
ますが、液体石けんは水酸化カリウム(苛性カリ)を使います。
カリウムの方が固まりにくい性質を利用しています。
基本的な性質は普通の石けんと変わりありません。
ですから原料の油脂の質が、液体の石けんにもそのまま残ります。
多く使われるヤシ油は脂肪酸の小さい物が多く含まれているため、泡
立ちは非常にいいのですが、肌を痛めやすい傾向があります。
自然丸の液体石けんは菜種油を原料にしているため、洗浄力を維持
しながら皮膚へのストレスを小さくしています。
アトピー専門の病院でも推奨され使われているほどです。
ですから、この液体石けんは台所の食器洗いだけでなく、ボディーソ
ープやシャンプーとしても、毛糸・絹などの動物性の繊維も洗える万
能の石けんです。
シャンプーとして使う時は詰替えてボトルに入れるとき、紅茶のティー
バックを一緒に入れておくと、ポリフェノールの力でさらっとした仕上
がりになるようです。
また石けんシャンプーにはリンスが必要で、市販の石けんシャンプー用
のリンスでかまわないのですが、余分な香料や防腐剤が入っているの
で簡単に自作する方法もあります。
クエン酸2g(小さじ一杯、薬局で25g300円前後)と水200ccを混ぜてお
くだけです。
これを通常のリンスと同じくらい・キャップ一杯30ml位を汲み桶一杯約1
Lに混ぜて使います。
市販のリンスもクエン酸が主成分なので性能は変わりません。
台所で使う時はスポンジは避けた方がいいようです。
石けんの性質でスポンジの内部に油脂が溜まりやすく、次に洗うときべ
とつきやすくなります。
粗織りのふきんがおすすめです。
液体石けん  400ml
食器洗いだけでなく、シャンプーやボディーソープ
にも使える万能のカリ石けん
肌や刺激の無い菜種油が原料
泡立ち、泡切れ、洗浄力も良好

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