カテゴリー:俳句
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隧道の低く吹く風秋の蝶
割切れぬ素数の掟吾亦紅
星合ひぬ割れた卵で玉子焼き
晴
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敗戦日やっと届いたバリの塩
思はざる値上げの告知天の川
新涼に埃の積もる線量計
晴
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句集「檸檬のかたち」 三輪初子
私が所属する俳句結社「炎環」の
先輩である三輪初子さんが、第4
句集「檸檬のかたち」を上梓され
ました。
2007年に、43年間阿佐ヶ谷でご
主人と続けてきた居酒屋レスト…
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クラプトンの涙の川や涼しかり
ティアーズリバー
おさな児の覗きこみたり蟻の道
夏やせて胸に滴る水の音
晴
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焼け跡の花売る老婆朝の虹
夏痩せて言葉は光文字は影
半夏生橋を渡らば浅間町(せんげんちよう)
晴
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咲く花の先に咲く花花の中
黙したるメタセコイヤや流氷期
むずむずと空を食ひをり楠若葉
晴
「咲く花の」の句が俳句四季8月号で
浅井慎平先生に佳作に…
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石垣の反りの弓なり蛍飛び
寺町の蕎麦屋の格子百日紅
走馬燈王蟲のごとき団子虫
晴
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蜜豆や傀儡の眼開きたる
焼け跡の花売る老婆朝の虹
蝶の舌借りて朝露呑みほさむ
この句には問題があります。
俳句に慣れ親しんだ方には違和感のある、
あるいは許容できない句です。
「…
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その花のさきの花さき花のなか
入学式蕾啄む鳥の首
パール柑の香るテーブル春薄暮
晴
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末黒野やプロペラの音遠ざかる
身の内の蕗の塔立ちジェノサイド
春の風地蔵菩薩の手の木目
晴
末黒野はすぐろのと読み、野焼きのこと…
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