カテゴリー:俳句
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その花のさきの花さき花のなか
入学式蕾啄む鳥の首
パール柑の香るテーブル春薄暮
晴
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末黒野やプロペラの音遠ざかる
身の内の蕗の塔立ちジェノサイド
春の風地蔵菩薩の手の木目
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末黒野はすぐろのと読み、野焼きのこと…
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教会の塔の剥落クロッカス
煤けたる伯林の塔すみれ咲く
梅の香や赤き仁王の力瘤
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花曇太きタイヤのダンプカー
パール柑の香るテーブル春薄暮
地蔵菩薩の木目の皺や夏の蝶
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手につたふ雨の雫や梨の花
苦よもぎ身のうち深き制御棒
目借時ささ身の端の堅き筋
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寒の咳燐寸のごときあばら骨
春ともし細く開きたる眉間の眼
ゐいいこをるえむすひじじやう辛夷咲く
e=mc2
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俳句四季6月号で…
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手につたふ雨の雫や梨の花
いち早く風を孕めり春の草
小鳥の巣身のうちにある制御棒
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うす氷鎖骨にふれる薬指
荒星や砕け散ったる波頭
長征の赤き隊列霾ぐもり
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「荒星や」の句が俳句四季5月号で浅井慎平先生に
佳作に選ばれました…
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パール柑の香るテーブル春薄暮
春雷や蕾咥へし鳥の首
車道歩むポニーテールや花菜雨
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指先の昨日の記憶葱坊主
地の神の音なき歩みすみれ草
甘夏の皮の痘痕よ花粉症
痘痕はあばた
晴
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