カテゴリー:俳句
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きりぎしや風の抱ける春の草
赤錆の鉄路に届く花の枝
さかしまや水面をゆする枝の花
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冬木の芽人の望みの喜びよ
神の留守鎮守の森のゴルフ場
漆黒や満点星の花ひらく音
俳句「四季」5月号で「冬木の芽」が
上田日差子先生に佳作に選ばれました。
また同号で「神の留守」が浅井慎平…
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玉手箱の音なく開けり春の闇
春月夜脳の作れるメランコリー
踏み絵して電脳知能賜ひたり
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風船や眼に残る空の色
逃げ水や瞑りて開けるみどりの眸
脱ぎ捨てし皮流れけり猫柳
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一木の朝日を放つ春ならひ
鉄瓶のあられの模様春みぞれ
搬送の廊下の別れ二月尽
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何でこの歳になって始めたのか分か
らない俳句も、もう丸2年続けていま
す。
この世界ではまだ初心者なのですが、
生まれつきビギナーズラックに恵まれ
ているらしく所属している炎環という
同人の月刊誌2月号で巻頭…
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凍蝶や舌に残れる錆の味
焼け跡のポストの中の点検票
開戦日肩甲骨の軋む音
俳句四季四月号で川村智香子先生に「開戦日」の句が佳作に選ばれました。
肩甲骨は季節の変動とともに動きます。
私の…
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街燈の朧の先の朧かな
春みぞれ茶筅の先のうすみどり
春の湯の雁字搦めの漢かな
「がんじがらめ」は、「雁」の字のように人が縄でくくられて、
搦め取られている様子を表しています。
何気なく…
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脱ぎ捨てし皮流れけり猫柳
春北風鳥の集へるもぐら塚
風船や眼に残る空の色
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山茶花に予定調和の雨の音
眼帯とマスクの覗く左の眼
ポインセチア色づく見舞へぬベッド
狐火や大統領の意味不明
焼け残りのLPを聴く冬の星
今月で俳句を始めて丸2年たちました。
多くの…
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